バーのオープン時に購入したのは
鉄板焼きも煮物も任せられる
小さくて頼れるシェフ。

2021年4月に惜しまれつつ閉店した国分寺のスペインバル「chachaHana」。その店主である宗像さんが、6月にタパスバー「茶々花」をオープンさせた。宗像さんが一人で切り盛りする茶々花は、以前のバルより少し小さいけれど、もっとアットホームで、もっとリラックスした雰囲気のお店だ。

人気店は10年目で一区切り。
再スタートするために用意したもの。

昔から「小さなお店を一人でやりたい」という思いを抱いていた宗像さん。chachaHanaが10年目を迎える節目に、その夢を叶えることにした。「前のお店ではシェフが料理を担当してくれていましたが、今は全部自分で用意しています。一人でお店を営業するって、結構大変ですね」。大変だというわりに、楽しそうに話す宗像さん。キッチンにあるグラファイト グリル&トースターは、移転を機に購入したものだ。

店主がワインを用意する傍ら
タパスを調理するトースター。

茶々花のタパスは日によって変わる。宗像さんは、近所の農家から仕入れた野菜を軸に、毎日のメニューを考えている。採れたて野菜の鉄板焼き、焦げ目がついた焼ロールキャベツ、じゃがいもたっぷりのグラタンなど。熱を使う料理の多くは、グラファイト グリル&トースターが調理を担当する。「ぱっと入れてタイマーをセットすれば、あとは料理が完成するのを待つだけ。私がワインを出している間に、一品つくっておいてくれるので助かります」。小さなシェフのような立ち回りで、トースターは茶々花の営業を支えている。
実は、トースターを購入する前は、オーブンレンジの購入も検討していたという。「結局このトースターにした理由は、お客様が『発熱が早いから』とおすすめしてくださったから。確かに、オーブンは予熱に時間がかかるから、忙しい営業中に使うには不向きかも。良い買い物をしたと思います」。宗像さんは、付属のレシピブックも愛用している。仕入れた野菜からその日のメニューを考える彼女にとって、レシピはアイデアの宝庫。「温度と時間も記載してあるからすごく便利。困ったときはいつも参考にしています」。

古くからのファンも新しいファンも
ワインとタパスで笑顔に。

夕方を過ぎると、ぽつりぽつりと人がやってくる。その多くは、仕事帰りの老若男女。おいしいワインを飲みながら、旬の野菜を使った日替わりタパスをつまんで、少し元気になって帰っていく。いつ訪れても変わらない温かさと、毎日通っても飽きないワインと料理があるバー。chachaHanaからの常連客に、茶々花からの常連客も加わって、前よりもっと多くの人に愛されるお店になりそうだ。

Q. あなたにとってのアラジンとは?

Answer:
EPISODE 20 | 茶々花 さん

夕方から夜中までオープンしているバー。南フランス産を中心に、多彩な国・地方産のワインが揃う。旬の野菜を生かしたタパスメニューは日替わり。30代から70代まで、年齢を問わずさまざまな人が訪れる。女性客も多い。

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