築80年の古い建物を
美容室&バーに改装し、
新しい社交場に。

静岡県にあるJR「磐田」駅から北へ7分ほど歩いた場所に、大きな窓ガラスに囲まれた「TYU(ツウ)」という洒落たお店がある。ここは、美容室とビアバーが併設された珍しい複合店舗。最新のヘアスタイルと世界のビールに出会えるTYUは、磐田の個性的なスポットとして知られ、連日たくさんの人で賑わっている。

新しい文化が生まれる社交場として
地元・磐田を盛り上げたい。

江戸時代の髪結床は、庶民が集まって情報交換をするにぎやかな社交場でもあった。「現代の美容室もそんな場所にしたいという思いがありまして。世界中の変わったビールを美容室に置いておいたら、人が集まって何かが生まれるかもしれないと考えました」と言うのは、オーナーの後藤さん。磐田市の美容室qwerty(クウォーティー)の2号店として立ち上げるサロンを、大胆にもビアバーと合体させた張本人だ。

昭和と令和が混在する空間
ヒーターは象徴的な存在に。

TYU が入っている建物は、昭和に建てられた築80 年の木造建築だ。解体して店舗を新築する選択肢もあったが、後藤さんはあえて建物を残して生かす道を選んだ。店の内側の壁には透明の板が貼られていて、昭和建築の土壁やモルタルが透けて見えるようになっている。ボロボロだった建物は、若い感性と時間の厚みが同時に感じられる、特別な場所に生まれ変わった。昭和の雰囲気も香るフロアには、レトロなデザインのブルーフレームヒーターがよく似合う。「お客さまから『お店にぴったりのストーブだ』と言われることも多いです。うちでライブイベントを開いたアーティストさんの中には、フライヤーの写真にヒーターの姿を入れてくれる方もいました」。冬の間しか登場しないけれど、新しさと懐かしさを纏うブルーフレームヒーターは、TYUらしさを表すアイテムのひとつなのだ。
真冬にこたつで食べるアイスクリームと同様、真冬にヒーターの横で飲むビールには、夏では味わえないぜいたくなおいしさがある。後藤さんに質問すれば、冬にぴったりなクラフトビールと、そのビールの魅力を引き立てるおすすめのフードメニューを教えてくれるだろう。

冬場のTYUの必需品。
長く使えるところも魅力。

昭和の建物は通気性に優れ、新鮮な空気が行き来するところが特長だ。ただし、そのぶん冬は少し冷える。「デザインが気に入って買ったヒーターですが、寒い店内をしっかり暖めてくれるので助かっています。冬の必需品ですね。同じ製品を『10 年使っている』という話も聞くので、長く使うことも楽しみにしています」。アラジン製品に厚い信頼を寄せるようになった後藤さん。自宅用に遠赤グラファイトヒーターの購入を検討している。

Q. あなたにとってのアラジンとは?

Answer:
EPISODE 16 | TYU GOOD BEER NICE HAIR さん

最大5種類のクラフトビールのほか、地元の食材を使ったおつまみが楽しめる。ヘアカットをしてもらいながらビールを飲んでもOK。2020年12月には、2階スペースにビールショップ「TYU ディムザライツ」がオープンした。

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